校長あいさつ

「この指とまれ」

 

 本校は、昭和46年4月に開校し、今年度は開校54年目を迎えます。

 開校当時、何もなかった校庭には、地域の方々からご協力をいただき、教職員と共に植樹し、緑豊かな学校になりました。そうした木々が校庭の周りに生い茂り、通りを行き交う車の音を和らげ、子どもたちを見守っています。また、校区には樹齢1000年を誇るシンボル「与野の大かや」 がそびえ、校歌にも歌われています。校地の西側には300年の歴史をもつ高沼用水、東側には春に桜満開となる鴻沼川が流れ、鳥たちの憩いの場所にもなっています。こうした地域に愛され、潤いのある環境の中、子どもたちが生き生きと学び、たくましく育っているのが鈴谷小学校です。

 

 令和6年度は、537名の児童、21学級、44名の教職員での出発となりました。

 本校では、学校教育目標に「かしこく たくましく 心豊かな児童の育成」

 目指す児童像に「瞳・笑顔・汗・会話 きらきら輝く鈴谷の子」

  ○ 「瞳」  きらきら輝く子(かしこい子)

  ○ 「笑顔」 きらきら輝く子(すなおな子)

  ○ 「汗」  きらきら輝く子(たくましい子)

  ○ 「会話」 きらきら輝く子(つながる子)

 を掲げ、教育活動を行っています。

 私は、教員になりたての頃から、子どもたちの教育に対して変わらぬ思いを持ち続けています。それは、「私の教え子の幸せが、私の幸せである」という信条です。それは、校長となった今でも変わりません。昨年の着任時、そして今年度も、私は教職員に私の教育信条を語りました。そして、この信条は特別に私だけがもっているものではなく、教職員であれば、誰でも同じ思いをもつことを、その時に確認しました。いいえ、教職員だけではありません。児童一人ひとりも自分の「幸せ」を願い、保護者の皆様、地域の皆様も「子どもの幸せ」を願わない人はいないのです。思いは一つです。

 子どもたちの「幸せ」は、学校教育目標の具現化により実現できるものです。「幸せは歩いてこない。だから、歩いていくんだね」と、昔のヒット曲にあるように、ただ、待っているだけでは、実現は不可能です。学校は、子どもたちが力を付ける場であり、人間関係を築いたり、社会性を身に付けたりする場です。鈴谷小学校は、全教職員が力を合わせ、一丸となって取り組んでまいります。そして、保護者の皆様、地域の皆様と手を携え、子どもたちの教育の拠点基地として前進してまいります。

 このご挨拶の題は、私が初任者の頃から10年以上書き続けた学級通信「この指とまれ」にちなんでいます。目標達成に向け、「この指とまれ」と差し出した指にみんなが集う、そんな学校づくりを引き続き目指します。

 

令和6年4月

校 長  中田 清人

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