読解力とは
読解力とは
①様々な読解力
令和5年度の鈴谷小では「読解力」をテーマに研修を進めています。
「読解力」という言葉が題名に入った書籍などを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は、一口に「読解力」といっても、様々な解釈があります。
・文章に書かれている意味を正確に読み取る力
・文章を読んで、その内容を正確に理解し、解釈する力
・自分で興味や関心をもったテーマについてさらに深く理解するために文章を読み込み、自分の意見を
ブラッシュアップしながらさらにそのテーマを深めていく力
日本の学校教育でこの「読解力」が取り上げられたきっかけは2003年に実施されたPISAというOECDが
主催している国際間の学力比較テストにおいて日本の順位が思った以上に低かったことに端緒をなしています。
最近の学力調査問題を見ると、一つの文章をじっくり読ませる問題に加えて、様々な形式のテキスト(説明、会話、
グラフ等)を関連させながら読み解かせる問題が増えているのも、子どもたちの「読解力」を向上させていこうという
試みの一つになっています。
②さいたま読解力向上教育
「読解力」という現代的な課題を受け、さいたま市でも「さいたま読解力向上教育」を推進しています。以下にその概要
について説明したいと思います。
【さいたま読解力向上教育】
<テーマ>「消費する読み」から「探求する読み」へ
「消費する読み」:情報に振り回され、テキストの読みが反射的な反応や表層的な理解に留まること。
「探求する読み」:興味・関心を拡充し、感動の共有や真理を追究するためにテキストを読み解くこと。
<キーワード>
・つなげて読む :目的に応じて、複数のテキストや体験を関連付けることで、新たにつくり出した文脈を読むこと。
・比べて読む :目的に応じて、複数のテキストや体験について相違点を整理することで、それぞれの特徴を把握する
とともに、それらに共通する価値を見出しながら読むこと。
・重ねて読む :目的に応じて、あるテキストの文脈や経験を基調として、別のテキストを解釈することで構造的な
意味を築しながら読むこと。
<デジタル>
これからの時代には、デジタル端末からテキストを読む機会が今後よりいっそう重要になることを鑑み、
デジタルコンテンツを比較・関連させながら、主体的に文章を読み解くことも求められています。